タクティールケアは、スウェーデン生まれのタッチケアです。「タクティール」という言葉は、「触れる」という意味を持つラテン語に由来するもので、その言葉の通り利用者様の身体を柔らかく包み込むように触れるケアを行います。
　具体的には、保湿クリームやオイルを併用しながら手足を優しくさすったり撫でたりを継続的に行います。肌と肌との温もりを感じながらケアすることで、不安な感情を取り除いたり、痛みを和らげたりする効果があります。医学的な見地からもその効果は認められており、つぼや筋肉を刺激するマッサージとは違い、優しい接触を継続的に行うことでオキシトシンという鎮静効果のあるホルモンの分泌が促されます。この働きによりストレスのレベルが低下して安心感をもたらすようです。
　利用者様と会話しながら触れていると 徐々に気持ちが穏やかになり、｢ 足の痛みが引いてきた ｣ という声も聞かれて喜ばれております。
　また何より利用者さまの気持ちよさそうな笑顔を見ることが、職員の一番の励みにもなっております。今後ますますケアの技術を向上させるべく、様々な手法を勉強してお役に立ちたいと考えております。